こんにちはー。

本日は、また「ロイヤルと裸足の魔女編」ですー。
リノ・ミナキ(フォレスティーナ)の息子にまつわる【物語】を携えてバスに乗り、リノとユキちゃんの許に向かうロイヤル。ウィンデンブルグで彼を待つリノは、不思議な言葉を口にします。【ふさわしい日だ。今日という日は、祝福されている】と……。

それでは、本日もまいりましょう!



春の午後。
バスは街から街へと抜けて、ウィンデンブルグへ。

そして、古都のターミナルから程近い街角に、ロイヤル・バーンウッドの姿がありました。

ロイヤル「へへ……、やっと着いた……。バスの揺れで気分が悪くなるほど、おれが衰弱してるとは思わなかったけど……そんなこと大した問題じゃないよな?リノとユキが、おれを待ってくれてる。待ち合わせ場所までの道は……と。地図アプリ見るか……」

携帯電話を取りだそうとした時、意識が白くなり、ロイヤルの身体がフラリと傾きました。彼はたたらを踏んで、持ちこたえました。

ロイヤル「…………。おれの存在が、消えようとしてる……?


スゥッ……と、ロイヤルの手が半透明になりかけます。ロイヤルは掌を見つめ、おへそに力を入れました。

ロイヤル「…………」

意識を集中し、気をしっかり持ったことが、功を奏したのでしょう。身体はすぐに実体を取り戻し、血肉の重みと温かさが戻ってきました。しかし、ちょっと時間が経つと、また指先が半透明になりました。身体は明滅を繰り返しています。ロイヤルはお尻のポケットを探り、グリフィンとポーラスターがくれた薬のボトルを取りだしました。


ロイヤル「……まだだ。まだもう少し、自分で歩ける

ロイヤルの瞳はまだ希望を見ていて、彼は足を引きずりながら歩き出しました……。


リノ「……彼がやってきます。わたしはそれを感じる」

ユキ「え?」

ロイヤルとの待ち合わせ場所。
リノがぽつりと呟いて、ユキちゃんが聞き返しました。

真剣な目をしているリノに、ユキちゃんは濃い不安を覚えました。手を伸ばし、年上の友人の顔を覗き込もうとします。

ユキ「フォレスティーナ、どうしたの……?」


トン、という衝撃があって、ユキちゃんはよろめきました。その目が、信じられないというように見開かれます。リノがユキちゃんを、突き飛ばしたのです。

リノ「ユキ。もし、わたしがあなたを害したら……ロイヤルは、どうするでしょうね?

ユキ「フォレスティーナ……!?」


リノ・ミナキは、氷の瞳で笑いました。

リノ「わたしはやはり、すべての魔力を取り戻し、あるじの許へ還らねば、と思います。微睡みのなかの猶予は、終わったのです。わたしは今一度ロイヤルと争い、彼の肉体に残るわたしの魔力……そのかすかな残滓をも、取り戻さねばならない。ユキ、わたしがあなたを傷つければ、ロイヤルはわたしと闘うよりほかになくなる

低くこだまするようなリノの声音は、彼女が本心からそう思っていることを示していました。ユキちゃんはあとずさり、その拍子にかかとで小石を踏んで、転びそうになりました。

リノ「ユキ、あなたは選ぶべきでした。わたしではなく、ロイヤルだけを信じるべきでした。選ぼうとしなかったことが、あなたの罪です」


取りつくしまのない冷酷。
いつか、互いに傷つけた頃を思い出させるような。

リノの手のなかで、悪意のこもった魔力が渦を巻きはじめていました。しかし、ユキちゃんはその危険なエネルギー体ではなく、リノの表情だけを見極めようとしていました。ユキちゃんは確かに、氷の魔女の瞳に、何か見逃しがたいものを見出したようでした。

ユキ「違う……違う!あなたはそんなことをしない!フォレスティーナ、それを選んではダメなんだよ……!!

時すでに遅く、リノが手を振りかざしました。魔力の波動が、嘲笑うようにねじ曲がりながら、ユキちゃんに襲いかかります……!

つづきます!


(今回のポーズは、すべて自作です)

今回も、たくさんのMOD・CCのお世話になりました。
Thanks to all MOD/CC creators!

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