幼き者の彷徨

2021年3月7日日曜日

★グリフィンと欠落の姉妹編 マジカル後継者世帯

t f B! P L
こんにちはー。

本日は、また「グリフィンと欠落の姉妹編」ですー。

グリフィンの「調査」は本人のあずかり知らぬところで役に立ち、とある「子供」の正体を暴きました。イナ・ポートランド。実年齢は、二十二歳。何かがズレはじめ、ねじ曲がっていく世界の中で、三歳児の姿になってしまった女性です。

そして彼女はまた、数年前に行方不明になった「忘れ得ぬイナ」その人でもありました。グリフィンはついに、旧友と再会を果たしたのでしょうか……?

それでは、本日もまいりましょう!



マルボロ「彼女こそが、イナ・ポートランド。二十二歳の、棄てられた踊り子。……我々が正体を探っていた子供の……それが、真実の姿だ」

…………。
…………。

マルボロ少尉がそう告げたあと、誰も、何も言いませんでした。


ムーア「……は?」

十秒も経ってからムーアが洩らした声が、この場の【気分】を表現していました。


グリフィン・トワイライトは無言のまま、マジックミラーの向こうを凝視しています。


あれが、あの子供がイナ……?

そんなことはあり得ない、と考えるのが当たり前です。しかし言われてみれば、あの子供はどことなく、イナ・ポートランドに似ているようにも感じられました。


もしあの子が、本当にイナだとしたら……少なくとも、彼女は死んではいない。彼女は生きて、ここにいるのです。

しかし、彼女がここにいることを容易く信じるのは【ありもしない希望】にとびついている、というだけのことではないか?グリフィンの執拗なまでの冷静さが、彼自身にそう思わせました。


グリフィン「病室の監視カメラにアクセスしたい」

唐突に、グリフィンはマルボロに頼みました。

マルボロ「何をする」

グリフィン「あの子供の顔を、よく見る。ここからでは遠くてわからない」

マルボロ「…………。わたしの監督下でなら構わない。仮発行のIDを使え」


どうしたんだよスノウフイール、という同僚の声にも応えず、グリフィンは監視カメラをズームにしました。


遠い日を共に過ごした少女の面影が、あるような、ないような……。揺るがぬ判断力に恵まれたグリフィンをもってしても、見極めるのは難しいことでした。


マルボロ「あの子を拾ったのは、このわたし自身だ。奇妙に暑かった日の午後、あの子は町の片隅に立ち尽くしていた。このストレンジャービルの街角に」

グリフィンを好きにさせておきながら、彼の上官が物語ります。


マルボロ「その時、彼女は今のような幼児の姿ではなく、もう少し年かさの子供の姿をしていた。十歳かそこらのように、わたしには見えた。信じられなければ、それで構わない。だが事実として、彼女は今より身体が大きかった」

グリフィン「…………」

ムーア「…………」


マルボロ「【どうした、迷子か】……わたしはそう言った。【親はどこにいる】……彼女は答えなかった。かわりに、こう言った」


少女「……帰りたい

マルボロ「【どこへだ】と、わたしが問うと、彼女は答えた」

少女「……今じゃない場所、過去じゃないどこかへ


マルボロ「ともかく、わたしは彼女を警察に連れて行くべきだと思った。迷子を助けるのは軍人の仕事ではないが、大人の義務ではあるはずだ。【わたしと一緒に警察署に行こう】……そう言うと、彼女は怯えた顔になり、野良犬のように走り去った」


マルボロ「四日後、わたしは再び彼女を見つけた。今度は、きみたちもよく知る場所……ポートランド邸の目の前で」

グリフィン「…………!?」


マルボロ「あの大通りは、わたしの出退勤のルートに入る。彼女はそこに立っていて、まるで幽霊のように見えた」


マルボロ「どうした」


少女「……帰りたい

マルボロ「どこへだ」

少女「……今じゃないどこか、未来じゃない場所へ


マルボロ「あとでわかったことだが、彼女はこうした言葉を繰り返すだけで、他のことを何ひとつ話さなかった」

つづきます……!


Thanks to all MOD/CC creators!
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