坊やの「しらべもの戦争」

2020年6月23日火曜日

【プレイ日記2020】 ★ロイヤルと裸足の魔女編 マジカル後継者世帯

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こんにちはー。

本日は、また「ロイヤルと裸足の魔女編」ですー。
天才的な兄を慕いながらも、強い劣等感と引け目を感じていたロイヤル。ロイヤルの不調が兄・グリフィンの知るところとなり、ロイヤルは激しく動揺します。グリフィンの助けを借りずに状況を打開したい……そう思う一方で、ロイヤルは兄の思いやりを理解してもいました。そして、グリフィンからメールが届きます……。

それでは、本日もまいりましょう!




グリフィン【本棚なら、好きに見ろ】

兄からの「たった一行のメール」を見て、ロイヤルは黙り込んでいました。

グリフィンがいない間に、ロイヤルの身に何が起きたのか?なぜこんな事態になるまで、連絡を寄越さなかったのか……?

そんなことを、兄の「あの」独特の鋭い口調で追及されることになるだろう。そう思っていたものですから、なんだか狐につままれたような感じがします。

ロイヤル「……かえって不気味だよ」

苦笑して、ロイヤルはそう言いました。


ロイヤル「でも、まぁいいや。許可ももらったし、グリフィンの本を見せてもらおう。蔵書のなかから恢復戦争(かいふくせんそう)について書かれてるものを選り分けて、そのなかからライオネル・トワイライトについての本を探すんだ。もしかしたらそこに、ライオネルとリノの息子について、何か書かれてるかもしれないから」

四百五十年前のことを、こんなやり方で調べるのは、並大抵ではありません。

それでも、リノの息子が両親の死後、どのような人生を歩んだのか……?息子が幸せに生きた証を、ロイヤルは欲していました。我が子の幸せを知れば、今ここに居るリノ……四百五十年後の世界に迷い込んでしまったリノの心も慰められるだろうと、信じているのです。


ロイヤル(とにかく、動き続けなきゃ。おれは本当は、消滅したくないって思ってる……そのことがわかった。ほっておくと、おれの残り時間は減るばかりだ。今はまだ、何もヒントはない。でも、手足を動かしてさえいれば、おれの状況を変えるような良い考えにだって出会うかもしれない。それに、自分のことにかまけてリノのために何もしないのはイヤだ。おれはいつでも自分のことに囚われてるけど……誰かの力になりたいと思ってるのも、本当なんだ)


ロイヤルは本棚から、まず子供向けの昔話を選びました。グリフィンの、子供時代の持ち物です。文字を読むのが苦手なロイヤルでも、短い童話なら、取り掛かりやすいかもしれません。

…………。

…………。

…………。


四冊目の絵本を読み終えたところで、ロイヤルは眉間を揉みました。

ロイヤル「目がチカチカする……」


七冊目の児童書。

ロイヤル「おれ、どうして同じ行を、二回も三回も読んだりするんだろう。頭が痛くなってくる……。あ、文章に定規を当てて読もうかな?そうすれば、まっすぐ読めるだろ?おれ、冴えてる!定規って、どこにあったっけな……?」

おなじ行を何度も読んでしまうのは「乱視」だという可能性もありますが、今は確かめるすべがありません……。


十二冊目。

何かわかったでしょうか……?

ロイヤル「うん。ライオネル・トワイライトの愛馬……ライオネルが黒い馬に乗ってたっていう話が、あちこちの英雄詩に出てくるんだけどさ。その馬の名前が【スライ】って書いてある本と【スライデ】って書いてある本がある。これって【諸説ある】ってやつかな?」

なるほど。

ちょうどその時、テーブルの上で、ロイヤルの携帯電話が鳴りました。アプリの通知ではなく、通話です。ロイヤルは必要以上にビクッとして、おそるおそる液晶画面を覗き込みました。


発信者の名前は……グリフィン

ロイヤルの顔がこわばり、彼は光の速さで着信を拒否しました。そのまま、携帯電話の電源を切って、リュックサックのなかに投げ込んでしまいます。

ロイヤル「……だめだな、おれ。一歩前進したと思うと、一歩あとずさりするんだ。こんなにコワがる必要ないと、自分でも思う」

そう言って、彼は寂しそうに笑いました……。

つづきます……!



今回のポーズ

SSの6枚目(ロイヤル、読書)

以上1枚のポーズは、
新生まるきぶねスローライフ
よりお借りしました。いつもありがとうございます。

SSの2枚目(俯くロイヤル)
SSの3枚目(ロイヤルの足)

以上2枚のポーズは、自作です。

今回も、たいへん多くのMOD・CCのお世話になりました。
Thanks to all MOD/CC creators!

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