そこで出会ったのは、ユキちゃん

2020年2月1日土曜日

【プレイ日記2020】 ★ロイヤルと裸足の魔女編 バルクリ家 ベーア家 マジカル後継者世帯

t f B! P L
こんにちはー。

本日も、前回に引き続き「ロイヤルの恋人?編」をお送りします!

グリフィン・シャーロッタ・ポーラスターが一族の屋敷に行ってしまい、ロイヤルの留守番が始まりました。そんなロイヤルのバイト先である「ウィンデンバーグのバー」に現れたのは、ユキ・ベーアさんでした。

それでは、本日もまいりましょう!




ロイヤルのアルバイト先……ウィンデンバーグのバーに現れたユキちゃん。
彼女は勝手知ったる足取りでダーツボードの前に立ち、練習をはじめました。

ユキ「コントロール技術も大事だけど、無心じゃないとダメなんだよね?欲が出ると手に力が入って、とんでもない方向にとんでいくの。よっ……と!


うん、いいフォームです!
それに、あどけなくて高校生らしい。

そして、ユキちゃんの左腕のむこうに見えるピンクの頭は、もしかしてファバ様です。


ロイヤルはどこに行ったのかと思ったら、ファバ様が席を立ったあとにやってきて、ロールパンを食べ始めました。まかないです。きょうの勤務が終わった模様。

おなじ空間にいるけれど、お互いを気に留めたりはしない。
そんな、ロイヤルとユキちゃんです。


ユキ「あー。投げて投げて、そして投げた。そして喉がかわいた。なにを飲もうかな」

バーテンダー「高校生にお酒は出せませんよ?」

ユキ「わかってますって。フルーティーな炭酸飲料ください!」

ユキちゃんがドサッと隣の席にすわっても、ロイヤルは全然気にしません。もぐもぐしているロイヤルと、地元の女子高校生。

そして向こうのほう(SS左端)をトテトテ歩いているのは……バルクリ家のわんこ・アップルです。

バーのドアを自分で開けて入ってきたのでプレイヤーはびっくりしましたが、街の人たちはこの光景を見慣れているのです。


バーテンダー「ユキ、お姉さんは元気ですか?」

ユキ「すっごく元気です!きょうはサンマイシューノのダンスパーティーに駆り出されてるの。本能のままに騒ぐ集まり……って言ってたから、帰りはあしたの朝になると思う。わたしも誘われたんだけど、わたしはうまく踊れないから断ったの。かっこいい服も似合わないし」

バーテンダー「ユキなら、パーティーに行っても人気者になると思いますけどね。ユキは自分で思っているより華やかな女の子ですよ?」

ユキ「あはは、ありがとうございます。でも、いいの。ガラじゃないから」

そこまで話したところで、ユキちゃんがロイヤルの存在に気がつきました。


ユキ「…………?」

ユキ「あの、こんにちは。わたしたち、初めて会うよね?どこの学校の子?」

ロイヤル「?」

ロイヤルはキョトンとして、それからおおらかに笑いました。

ロイヤル「いや、おれは高校生じゃないよ。この店の新しいアルバイトなんだ。ロイヤル・バーンウッド。いまはストレンジャービルに住んでる」

ユキちゃんの目がまんまるになり、耳まで真っ赤になりました。

ユキ「ご、ごめんなさい!わたしとおなじくらいの歳かと思っちゃった。わたし、失礼でしたね」

ロイヤル「いや、別にいいよ。おれ、この顔だからよく子どもに間違えられるし」

ロイヤル坊っちゃんは、ほんとうに気にしていないのです。

ユキ「わたしは、ユキ・ベーア。このウィンデンバーグに住んでます」

ロイヤル「よろしく。ほんとに畏まらないでくれよ?」


ロイヤルとユキちゃんはなりゆきで、ぽつぽつとおしゃべりをしていました。

と言っても、いま出会ったばかりで年齢も違うのだから、共通の話題があるわけではありません。若い頃にはほんの何歳かの違いが、深い隔たりに感じられるものです。

ユキちゃんはロイヤルに「アルバイトでどんな仕事をしてるんですか?」と尋ね、ロイヤルはそれに答えたあと、ウィンデンバーグの街並みを褒めました。ほかにも、あたりさわりなく天気の話を続けます。


お口を、あーーーん。

ユキちゃんがじっと見ています。

ロイヤル「?」

ロイヤル「……おれの顔に、なんかついてるか?」

ちょっとびっくりして、ロイヤルが自分の顔をぺたぺたと触りました。

ユキ「あ、ううん。おいしそうに食べるなぁと思っただけ。パンが好きなの?」

ロイヤル「うん、好きだよ。いちばん好きなのは、カレーだけどな」

ユキ「わたしのうち、きのうの夜ごはんがカレーでした。お姉ちゃんがごきげんだったから、すごくいっぱい作ってくれた。あ、わたしお姉ちゃんと暮らしてるの」

ロイヤル「おれもちょっと、それに似てる。おれは兄貴と暮らしてるから。あと、手伝いの女の子も一緒に。ほかに、離れて住んでる姉さんや妹もいるけど」

ユキ「大家族だね。ホームドラマみたい」

ロイヤル「たぶん、ユキが思ってるのとだいぶ違うよ、おれの家は」

その時、ユキちゃんの携帯電話が鳴りました。ユキちゃんはポケットから電話を取り出して、

ユキ「ベネッサ・チョンがシムスタを更新したのかと思ったら、自分で掛けたリマインダーだった。スーパーマーケットの安売りの時間。わたし行かなきゃ。マスター!お代をここに置いてもいいですか?じゃ、ロイヤル、またね!


ユキちゃんは行きがけにアップルの頭をなでて、バタバタとお店を出ていきました。ロイヤルはスツールの上で身体をひねったまま、ポカンとして見送っていました。

ロイヤル「……またね?あの子、おれに【またね】って言ったよな?」

ロイヤルは不思議そうな顔のまま身体の向きを戻して、またバーカウンターのほうを見ました。もぐもぐと食べながら、考え込んでいます。

ロイヤル「おれ、またいつか、あの子に会うのか……?兄弟でもないのに……」

またねと言ったあと、別の日に再び出会うのは、友だちとして【ありふれた日常】です。
しかし、ロイヤルにはこれまで、そういった相手はほとんどいませんでした。

ロイヤル「あぁ、そうか……。こういう感じなのかもな……」

年齢も性別も違うけれど、初めての友だち。
ロイヤルは、口許をゆがめてほほえみました。

つづきます!



七日間ほど続けて、告知させて頂きます。(今日は三日目)
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今回も、たくさんのMOD・CC・ギャラリー作品のお世話になりました。
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