こんにちはー。

本日は、また「ロイヤルと裸足の魔女編」ですー。

ある日、ユキちゃんから「野外上映会(映画会)」に誘われたロイヤル。早速ロイヤルは、上映会場であるウィンデンバーグに向かいます。しかし彼の身体の衰弱は著しく、バス停にたどり着くのも一苦労。ウィンデンバーグに着いたのは、上映会も終わった夕方でした。不調をひた隠しにするロイヤルと、彼を思いやりながらも踏み込むことが出来ないユキちゃんに、ぎこちない空気が流れます。その閉塞を吹き飛ばしたのは、意外にもリノ(フォレスティーナ)でした……!

それでは、本日もまいりましょう!




リノ「映画とは、まるで魔法のようでした。小屋の桟敷で芝居を観るのとも、まったく違う。ひらべったい絵が動くのを観るのは、不思議なものです。そして、白い幕いっぱいに、役者の顔が広がっていた。巨大な顔は、わたしを驚かせました。ほくろひとつが、スイカほどの大きさだった」

リノの感想は、映画やテレビやゲームに慣れ親しんだロイヤルやユキちゃんにとって、新鮮なものでした。少年と少女は思わずといったふうに笑い出し、その明るい響きは、わだかまりのようなものを消し去りました。

ユキちゃんは、ロイヤルに向き直って言いました。


ユキ「ロイヤル、来てくれてありがとう。そんなに小さくならないで?ロイヤルはちゃんと来てくれたんだもん!……ねぇ。よかったら、これからもう一本映画を観るつもりはない?ロイヤルとフォレスティーナとわたしで、三人だけの上映会をするの。わたしの家で。きっと楽しいと思うな?」

ロイヤル「……いいのか?だって……ユキの姉さんは、今日は……?」


ユキ「お姉ちゃんは今日、泊まりのお仕事。二十四時間張りついて、推移を見守らなきゃいけない実験があるんだって!」

ロイヤル「あ、そうなんだな……。でも、ええと……」

【夜になってから女の子のおうちに遊びに行く】ということに、ロイヤルは躊躇しているようでした。ロイヤルはこうして時々、とても紳士的な面を見せます。

リノ「ユキの好意に甘えましょう、ロイヤル。行くのです、わたしとあなたで」

ロイヤル「う、うん。ちなみに、ユキの上映会では、何を観るんだ?」

するとユキちゃんは、ニヤリと笑って、

ユキ「ドクトル・ユスポフの十八時間四十分【弐】(ツー)

勿体ぶりながら、そう宣言しました。

ロイヤル「ドクトル・ユスポフの十八時間四十分【弐】(ツー)

ロイヤルが、衝撃を受けて復唱しました。
そして彼は、両手を挙げて「おてあげ」のポーズを作り、大げさに驚いて見せました。


ユキちゃんとリノは、つい先程の上映会で「ドクトル・ユスポフの十八時間四十分」の第一作を鑑賞したばかりです。そうだというのに、すぐさま続編に取り掛かるというのは、なかなかディープなチョイスですものね?

ロイヤルは、肩を揺らして笑い出しました。

ロイヤル「いいな、それ!無印の【ドクトル・ユスポフ】も最高だけど【ドクトル・ユスポフ2】も、ちょっとヘンで楽しいもんな?監督が、なんていうか……暴走し始めててさ?で、その暴走は【ドクトル・ユスポフ3】で頂点に達する!」

ユキ「そうそう!じゃ、決まりね?雑貨屋さんで、ポップコーンとクリームコーラを買って行こうよ。わたし、とても楽しみ。今夜は、映画パーティーだよ!」

ユキちゃんが共犯者のようにロイヤルの目を覗き込んで、ちょっと恥ずかしそうに掌を掲げてくれました。ロイヤルはおおらかに笑うと、ユキちゃんの手に自分の手を打ち合わせました……!


そして、三人はつかず離れず、山あいの小道を帰って行きました。


ポップコーンとクリームコーラをお供に、ユキちゃんのおうちにお邪魔して……


ドクトル・ユスポフの十八時間(以下略)を、一緒に観はじめます。


リノも、リラックスしています。
こういうお洋服を着ていると、彼女は本当に、ごくふつうの「現代の女性」のようです。


(夜になって寒くなったので、ユキちゃんは部屋着にお着替えしました)

ロイヤルは真剣に没頭してしまって、若干目が据わっています。でも、これでも大いに楽しんでいるのです。映画鑑賞は、このうえなく盛り上がりました!

そして……


ユキ「寝ちゃった……?

リノ「そのようです」

ユキ「…………」

映画鑑賞後。

スイッチが切れて【死んだように】眠り込んでいるロイヤルを、ユキちゃんは注意深く見つめていました。やがて彼女は枕もとに跪き、耳を寄せて、彼の呼吸に耳を澄まします……。

ユキ「よかった……まったく普通に息をしてるね。でも、ほっぺがすごく冷たい。陶器を触ったみたいに感じる。もう春なのに」

ユキちゃんは真冬用の毛布を持って来て、ロイヤルに掛けてあげました。彼をじっと見つめ、おかあさんのように手を伸ばし、彼の短い髪を指で梳いています……。

ユキ(……ロイヤルがとても無理をしてることは、わたしにもわかる。なんとかしなきゃいけない。彼は弱っている。魔法のことはわたしにはわからないけど、このままじゃいけないことだけは確か)

ユキちゃんは心のなかで、そう思いました。

リノ「…………。ユキ、わたしが食器を片付けてきます。ユキはロイヤルのそばに居るといい」

ユキ「え……?あ、ありがとう……」


(そしてその頃、ロイヤルのわんこであるトトは、飼い主が留守の夜にどうしていたかと言うと……)


(ストレンジャービルのおうちで、エルウィンくんにごはんを貰っていました。わん!)


ロイヤルは眠り続け、その様子を見守るユキちゃんの瞼も、だんだん重くなって行きました。

その時、暖かく静かなお部屋に、携帯電話のバイブ音が響きました。

ユキ「…………!!…………!?」

とびあがって驚き、キョロキョロしたあと、ユキちゃんは自分の電話を手に取りました。

ユキ「……あれ?違う。わたしの電話が鳴ってる訳じゃない……?あ……

テーブルに投げ出されたままのロイヤルの携帯電話が震えていることに、ユキちゃんは気がつきます。先ほど映画を観ていた時、ロイヤルはその主題歌について何やら検索しようとしていて、熱心に携帯電話を触っていたのです。

ユキ「ロイヤル、ロイヤル起きて。電話……!」

しかしロイヤルは、疲れ切っているのか微動だにしません。ユキちゃんはためらいながら、ロイヤルの電話をとりました。通話アイコンに触れて……


ユキ「も、もしもし……?」

???「…………」

電話の相手は、戸惑ったように沈黙しました。相手の身になってみれば「ロイヤルの電話に掛けたはずなのに、女性の声が応答した」のですから、当然なのかもしれません。その沈黙は、ユキちゃんをいっそう動揺させました。ともかく、彼女は繰り返しました。


ユキ「もしもし?

相手の落ち着いた呼吸が聞こえ、よく響く声が応えました。


グリフィン「間違っていたら、すみません。そちらはロイヤル・バーンウッドの携帯電話では、ないのですか?

ついに、この時が訪れました!
つづきます……!


今回のポーズ

SSの2枚目(ユキちゃん、アップ)
SSの8枚目(ソファーにすわるリノ)
SSの9枚目(映画を観るユキちゃんとロイヤル)
SSの10枚目(眠り込んでいるロイヤル)

以上4枚のポーズは、
新生まるきぶねスローライフ 様
よりお借りしました。いつもありがとうございます。

SSの4枚目(両手を挙げて驚くロイヤル)

以上1枚のポーズは、
akuiyumi 様
よりお借りしました。いつもありがとうございます。

今回も、たいへん多くのMOD・CC・ギャラリー作品のお世話になりました。
すべてのクリエイター様に、心より感謝しております!
Thanks to all MODS/CC creators and all builders!

web拍手 by FC2

にほんブログ村 ゲームブログ ザ・シムズシリーズへ
にほんブログ村

このブログ内を検索

アーカイブ

シム人気投票やってます

QooQ