こんにちはー。

本日は、小さめのお話(一応、複数話で完結する続き物です)を保存しようかな?と思います。本来、もうちょっと先に投稿しようと思ってたのですが、準備が大体整ったので「鉄は熱いうちに打て!」ということで……。

今回のエピソードでは、うちのヒロイン・ハンナちゃんたちが暮らす灯台荘に、楽しいお友達がやってきます。遠い街から「帰ってきた」その人の正体とは……?

それでは、本日もまいりましょう!



とある平和な月曜日。

スラニ諸島の【灯台荘】に、珍しいお客さんがやってきました。

???「着いたぁ!ハンナちゃん、元気かなぁ……?

この子の名前は、ニカラス・カナーリオ。男の子として生まれましたが、フリルのドレスやサテンのリボンなど、綺麗なものが大好きな子です。


ニカラスは列車に乗り、船に乗り、ボートに乗り……今、このミニマムな離れ小島にたどり着いたのです。お天気は上々、今日はすてきな旅行日和でした。

ニカラス「ハンナちゃーーーん!ぼく、来たよーーー!」

ちょっと高めの甘い声でニカラスが呼ぶと、ぱたぱたぱた……と足音が聞こえました。


ハンナ「……ニカ!長旅お疲れさん!」

ニカラス「ハンナちゃん……!」

ハンナ「さぁ、入ってよ。それに、スラニにようこそ!あんたのおうちに行く前に、少しくらいウチに寄って行ってもいいでしょ?」

ニカラス「えへへ、勿論そのつもり」

ハンナ「トランクはそのへんに置いて。コハクは小学校に行っちゃったけど、ソニア姉さまがいるよ?……姉さま、ニカラスが到着したよー!」


ピアノのお稽古をしていたソニア姉さまは、キリのいいところで鍵盤をポロロンと鳴らして、弾くのをやめました。姉さまはおっとりと歩いてきました。

ソニア「こんにちは、ニカラス!お引越しおめでとう、だね?それに、今日からはずっと、ご近所さんだよ。楽しくしようね?おうちの準備は、もうすっかり済んだのね?」


ニカラス「こんにちは、ソニアお姉ちゃん!すてきな音色が聴こえたよ?おうちはね、管理人さんがケアしてくれて、あとはぼくの引越しを待つばかりだって、お手紙をくれたの。ふふ、ぼくはなんにもしてないんだけどね」

ソニア「集落の奥にある【ニカラスのおかあさんのおうち】は、この間見に行ったら、新築みたいに綺麗に直されてたわ。それにお庭のお花畑は、今もとっても美しいのよ?」

ニカラス「よかった!あと、相変わらず綺麗なのは、ソニアお姉ちゃんもおんなじだしね?」


ニカラスが妙なところで(それも、真面目な顔をして)妙な口を挟んだので、ソニア姉さまは噴き出しました。

ソニア「うふふ、そんなこと言ってくれるのは、昔からニカラスだけだね?」

ニカラス「本当にそう思ってるから、言うんだもん。ソニアお姉ちゃんはぼくが知ってるなかで、一番綺麗な人(シム)なんだ!」


ハンナ「ニカ、あたしは?」

ハンナちゃんがふざけて、拗ねたような声を出しました。

ニカラス「ハンナちゃんも綺麗だよ!ハンナちゃんは、美人さんって言うより【可愛い】んだ!」

ハンナ「うーん。ま、その評価で満足しようかな?」


ハンナちゃんがコーヒーを淹れて、ニカラスをおもてなししていると……灯台荘の隣人・ガレくんがやってきました。


ガレ「こんにちは。ソニアお嬢様かハンナお嬢様、居ますか?間違いでウチに【灯台荘】宛ての荷物が届いちゃって……あれ、お客様ですか?」


(間違ってガレくんのおうちに届いた荷物が、これです……)

ハンナ「あ、ガレ。こんちわ!荷物はそこに積んどいて?コーヒー飲む?……紹介するね。こっちはあたしの遠い親戚にあたるニカラス・カナーリオ。今日、スラニに引越してきたんだ!」

ニカラス・カナーリオはうさぎさんのようにピョンと立ち上がり、アップルパイを飲み込んで挨拶しました。


ニカラス「初めてお目にかかります!ぼくはニカラス。歳は十九歳。今日からスラニの一員です。ずっと昔に天国に行った、ぼくのおかあさんのおうちに住むんです。そしてぼく、この島で、ぼくの【魂の片割れ】を捜すんだ!もしかしたらあなたが、ぼくの片割れかもしれないね?」

ガレ「えっ……」

ニカラスの個性的な宣言に、ガレくんは目を白黒させています……

つづきます!


ニカが持っているトランクaccは、
もっく 様(Twitter)
よりお借りしました。いつもありがとうございます!

Thanks to all MOD/CC creators!

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